ボルボ専門店 Doctor.V

中古車


「ボルボ=安全」 もはや、このイメージは世界共通といっても過言ではないでしょう。
しかし、ただ「安全な車」と想像しても、あまりはっきり思い浮かばない方も多いと思います。まして、事故の経験をしたことのない方なら、車はどれも同じと考えてしまうに違いありません。
快適性やスタイル、そして使い勝手だけを考慮した車はいくらでもあります。
今でこそ安全に配慮されるようになった国産車ですが、それでもボルボはより一層の安全性を誇り続けています。
それは、「安全」というものに「歴史」と「研究」があるからです。
ただ車と車が衝突したり追突したりすることだけが研究の対象ではないのです。

100億円にのぼる、ボルボの『新セーフティセンター』






『1回の衝突テストには多額の費用がかかる。だから、失敗は許されない。』
 ボルボでは、安全の追求のために、何度も衝突実験を実施しています。
こうして得た、実際のデータをもとにより安全性の高い車を作り上げています。

6億5,000万スウェーデンクローナ(約100億円)にのぼる新セーフティセンターへの投資について、ボルボ・カー・コーポレーションの開発担当副社長であるハンス・グスタフソンは
「ボルボは今、安全性の面で世界のリーダーとしての地位を固めつつあります」
と、そう語っています。

2001年1月にデトロイトモーターショーで新型V70が発表された際、
ハンス・グスタフソンは、この車にエアバッグがいくつ装備されているのかと質問されました。
「ボルボはエアバッグ競争に勝つことには興味などありません。ボルボは何十年にも亘り安全性の追求に真剣に取り組んできて、経験を積み重ねてきました。
安全性全般に関するボルボの知識こそ、人命を救うのです。最善の防護を担うのは、相互に作用するさまざまな安全システムであって、エアバッグの数ではありません」と語ります。

新セーフティセンターでは、最新のスーパーコンピューター等を備えた設備や装置があり、将来はフォードやジャガーの車もここで衝突テストが行われる予定です。
「当初からフォードは、ボルボの安全性への取り組みに敬意を表してくれました。
これまでにない安全システムを創り出すボルボの技術が、いつかはフォード・ファミリーにも導入されることでしょう」
とハンス・グスタフソンの言葉もありました。

衝突テストは広々とした空間の中で何時間もの準備のあと、始まります。
その6メートル下には、最新式のビデオカメラが設置されていて、衝突の模様を記録します。
ガラスは厚さ95ミリの強化ラミネート・ガラスです。
証明は、4本1組のカセット・ランプが8基、合計32本のランプからなっています。
全部を点灯すると、まるで地中海の太陽のようにまぶしいほどです。







もちろん、スーパーコンピューターでも衝突実験が行われます。
1日に6回の衝突事故をシミュレーションすることができ、開発期間と費用の大幅な節約になります。
他に、事故発生時に乗客に影響がないように、頭部への衝撃テストも行われます。
ここでは、ダミーの頭部をテスト装置のアームに固定し、車の中に入れた状態でインテリアの定められた個所へこの「頭部」をぶつけます。
衝撃でどのような影響があるのかをシミュレーションし、開発する上で参考にしていきます。そして、驚くことにボルボでは「車」対「車」の事故以外に、「歩行者」対「車」の交通事故に関しても十分な配慮をしてます。
車の前部に脚の一部をぶつけて、無防備な歩行者と衝突したときにどうなるかを測定しています。
人間優先のボルボの考え方がはっきりと表れています。
自動車メーカー初の事故調査隊を、すでに30年前に結成




ボルボの交通事故調査活動は、ボルボが開発した3点式シートベルトをフロントシートに標準装備し、負傷者の減少について調査したのが発端です。
1966年、1年間に渡りスウェーデンでボルボ車が関与した総ての事故について調査がなされました。
その結果、3点式シートベルトによって負傷者が50%も減少したことが判明。
ボルボは、事故の際、車と乗員に何が起きたのかを知ることが、製品開発の上で重要であると実感したのです。
そして、1970年に、自動車メーカーとして初めて事故調査隊を結成。
以来、このチームは28,000件以上の事故から、貴重なデータを収集し続けています。
個々の事故を徹底的に研究することで、様々なタイプの事故の複雑なメカニズムについて学び、乗員がとのような負傷を被るのか、車の安全システムがどのように機能するかについて、多角的に検証しています。
同時に、特定タイプの事故が発生する確率を明らかにするために、広範囲に渡る統計データを収集しています。

これらのデータをもとにボルボは、製品開発において、重要な改善項目とその優先順位を決定しており、事故の正確な情報を得るためには、いち早く事故現場に行って、詳細な調査を行うことが不可欠となっています。
ボルボ本社の100km圏内で、ボルボ車が関与する事故が発生すると、警察からボルボ事故調査隊に連絡が入り、現場調査隊員が出勤します。
隊員は、もちろん24時間体制で待機しています。